ホホバオイルとは、ホホバの種子から抽出して得られるオイルのことでアロマテラピーではキャリアオイルに分類され、肌の「保湿力」や「バリア機能」が高く「殺菌作用」、「抗炎症作用」など肌のトラブルや髪のトラブル、アンチエイジングに効果的とされています。
元々、南米やアメリカ南西部やメキシコ北部などの砂漠地帯に自生したものを収穫しホホバオイルを抽出してしていましたが、需要が高まり現在では人工栽培も盛んに行われています。
種類、抽出方法
市販されているホホバオイルは、「金色」もしくは「無色透明」の2種類あります。これは抽出方法の違いで色がかわります。
無色は高温圧搾法といって、高温にして圧力をかける方法です。これは大量にしかも効率的にオイルを抽出できますがビタミン、ミネラルが飛んでしまうため精製オイルと呼ばれています。
一方、金色は低温圧搾法でゆっくりじっくりとオイルを抽出し、体に有効なビタミン、ミネラルがたっぷり含まれています。その色から「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれています。
ゴールデンホホバオイルのほうが、品質が高く値段も高いということになります。
主な成分
ホホバオイルは、人間の皮脂と非常に近い構造をもつため、乾燥肌・脂性肌、あらゆる肌質に合い、低刺激で皮膚への浸透性がよい。といわれています。
その主な成分は
飽和脂肪酸であるステアリン酸で70%を占め、同じく飽和脂肪酸のアラキン酸(15%ほど)、パルチミン酸(10%ほど)。不飽和脂肪酸のオレイン酸が6~7%。
つまりホホバオイルの95%が飽和脂肪酸ということになります。
このホホバオイルが占める構成要素は長鎖の脂肪酸と長鎖の脂肪族アルコールからなるエステルということで、ワックスエステルといいます。
このワックスエステルは人間の皮脂に20、30%ほど含まれていることから人間の肌に馴染みやすいといわれています。
また油溶性の抗酸化物質でもあるトコフェロール(ビタミンE)も含まれており、非常に酸化しにくい性質を持ち、長時間の高温加熱にもほとんど品質変化が起りませんでした。
効果・効能
保湿効果が高い
砂漠地帯でも良く育つのは、自らの優れた保湿性によるものです。その高い保湿効果で肌にハリ・弾力を持たせ、頭皮の乾燥を防ぎ、フケや痒み、抜け毛予防にも良いとされます。
紫外線対策
紫外線にも強く日焼け止めとしての効果も期待でき、また日焼け後のクールダウンにも使えるとのこと。
火傷(やけど)の治療
アメリカンの先住民は肌の乾燥防止だけでなく火傷の治療薬として使用していたそうです。現代の医療機関でも火傷の治療にホホバオイルを用いる場合があるようです。
ニキビ
ホホバオイルには殺菌作用があり、ニキビや吹き出物などの患部を殺菌し、また詰まった皮脂汚れなどを浮かし除去してくれます。
使い方
スキンケア
毎日のケアに2~3滴をいつも使用している化粧水に混ぜて使とよいでしょう。
乾燥が激しいときやまた日焼けのケアはコットンなどに含ませ直接肌に馴染ませるのが効果的です。
赤ちゃんのお肌にも安心して使えます
ベビーマッサージ用のオイルとしてお使いいただけます。オムツかぶれや湿疹にも効果的です。
クレンジング
お化粧は石油を原料としているものが多いため、同じオイル系であるホホバオイルは浸透性が高く、よく落ちます。※濃メークの場合ははじめに専用のリムーバーで落としておきましょう。ホホバオイルを適量とり、優しく馴染ませ、普段お使いの洗顔料で洗い流してください。
頭皮・ヘアケア
頭皮ケアにはシャンプー前に適量馴染ませ、よくマッサージをおこない、シャンプーで洗い流す。
ヘアケアはシャンプー後(お風呂上り)、タオルで水分をよくふき取ります。2~3滴ほど手に取り少しずつ馴染ませてください。仕上げにブラシを使い髪全体に行き届くように馴染ませ、最後にドライヤーで乾かします。
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