漢方やお菓子に♪リコリス(甘草)の効能と育て方★味はまずい

リコリス(甘草)は日本ではあまりメジャーなハーブではありませんが、欧米では大変人気があります。
甘味付けに利用されることもあり、お菓子に添加されていることも少なくありません。
漢方薬の7割に利用されているリコリスとは、どのような植物でしょうか。

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特徴

リコリスは、和名を「スペイン甘草」といい、マメ科カンゾウ属の植物です。
漢方薬に含まれるものは、ウラルカンゾウという近縁種です。ここでは、特に注釈がなければスペイン甘草について説明します。

栽培もできますが、園芸品種では同名のヒガンバナの仲間があるので、気を付けなければいけません。ヒガンバナは根に猛毒を持つので、絶対に服用してはいけません。
ヒガンバナ科のリコリスは細長い葉と鮮やかな花を咲かせるので、すぐに見分けはできます。

根には強い甘味があり、ヨーロッパではお菓子の原料や胃腸薬まで様々な用途に使われます。癖の強いハーブティーに入れるとマイルドな味わいになるため、ハーブティーライフには欠かせません。
他にもアメリカカンゾウという種類がありますが、薬用成分はほとんどないとされ、薬品として利用されていません。

育て方

リコリスは乾燥地帯に育つ植物で、簡単に育てることができます。3月ごろに鉢に種を3つ植え、本葉が生えたところで一番元気な苗だけ残して間引きます。
本葉が6~7枚くらいに成長したら、鉢から取り出して畑や大きなプランターに植え付けます。大きく根を育てたいなら、畑が良いでしょう。
5月から10月まで、月に一度追肥をするだけで良く、あとは放置していても育ちます。
水やりすら必要ありませんが、夏場の暑い時だけは、乾燥したら水をたっぷり与えましょう。紫色の、小さなスイートピーのような可愛い花を付けます。
10月~翌2月ごろに、根を彫り上げて収穫します。根を育てたいときは、そのまま植え付けたままで構いません。
病害虫にとても強く、基本的には対処は必要ありません。

エピソード

リコリスは紀元前から使用されている、伝統あるハーブの一つです。古代エジプトでは喉の渇きを癒すために利用されていました。
リコリスの原産地は南アジアとされ、中東に伝播し、やがて南ヨーロッパに伝えられました。当時は利尿剤として使われていたという記録が残っています。

リコリスを使った食品で有名なのは、サルミアッキ。
北欧の伝統的なお菓子で、塩化アンモニウムとリコリスを混ぜて作ります。北欧では子供からお年寄りまで愛される味ですが、あまりにも癖が強いため、北欧以外ではあまり普及していません。
サルミアッキは飴が有名ですが、ウォッカやアイスクリーム、清涼飲料水などの風味付けにも使われています。透明感のない、墨のような真っ黒な色合いがとても独特です。

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効能・効果

リコリスの根にはグリチルリチンという甘味成分が含まれています。
ショ糖の50倍もの甘味があり、砂糖のが貴重な時代には代用品として使われていました。
現在でも甘味付けのために利用されることが多く、少し前までは日本のお菓子にもよく入っていました。(現在はリコリスの過剰摂取による副作用が知られるようになったため、人工甘味料などに変えるメーカーが増えています)

グリチルリチンには強い抗炎症作用があり、じんましんから関節炎、気管支炎、胃潰瘍など炎症全般の治療薬としても利用されています。
抗ウイルス作用、抗アレルギー作用もあり、内臓粘膜を保護します。
リコリスは砂漠地帯に育つ植物のためか、体内の水分を保つ働きも大変強いのが特徴です。中世ヨーロッパでは利尿剤として利用されていました。
去痰作用や解毒作用もあるとされています。

さらに、副腎皮質を強化する働きがあります。副腎皮質はストレスと戦うために欠かせない臓器ですが、ここが弱ると活力を失い、うつ状態になりがちです。
グリチルリチンは、免疫力向上やうつ予防にも効果があると考えられます。

まさに八面六臂の大活躍をするハーブ、それがリコリスです。
こむらがえり、筋肉のけいれんには芍薬甘草湯中という漢方薬に効果があります。
ウラルカンゾウという、リコリスの近縁種の根が使われていて、即効性があると評判です。
救急病院にも常備されるほどメジャーな漢方薬で、あまりの即効性に驚いた医師が東洋医学に興味を持つことも度々です。

利用方法と注意

リコリスは大変薬効が高いのですが、使ってはいけない方もいます。
妊娠中、授乳中、高血圧、心臓など循環器系の病気、肝臓病、腎臓病、甲状腺の病気がある方は服用しないようにしましょう。

味は、甘味は強いですが軽いえぐみがあり、まずいと感じる方もいます。
ハーブティーとして利用する場合、リコリスを単体で使うことは少なく、他のハーブとブレンドすることが大半です。
ブレンドするハーブはお好みで良いですが、クセの強いカモミールなどとブレンドすると飲みやすくなります。

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