ホースラディッシュについて。効果・効能、培方法や食べ方などについて

ホースラディッシュは「西洋わさび」「山わさび」などと呼ばれることがある、ツンとした辛みが特徴のハーブ。

ローストビーフやステーキなど、牛料理の付け合わせに欠かせません。

日本では北海道が名産で、ジンギスカンの付け合わせや、醤油に漬けてご飯のお供にするなど、広く普及しています。

わさびに近い植物ですが、ホースラディッシュは根が白~薄い黄土色で、すりおろしもショウガのような色をしています。

外見は漢方生薬のようにねじ曲がっていますが、味は絶品です。

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ホースラディッシュの特徴

アブラナ科セイヨウワサビ属の多年草です。和名はセイヨウワサビ。

日本古来の水わさびと区別するため、山わさび、野わさび、根わさび、エゾわさびと呼ぶこともあります。
フランス語名のレフォールと呼ばれることも。

原産地

原産地はフィンランドなど東ヨーロッパ諸国。そのため寒さに強く、寒冷地でも元気に育ちます。

大変生命力が強い植物で、地中に残った根の一部から再生し、害虫に葉を食い尽くされても枯れないと言われています。

そのため、移植した北海道では野生化し、やっかい者の雑草扱いされることも。野生のホースラディッシュは変形しやすいのが特徴です。

水わさびと同じく根に薬効があり、すり下ろすことで辛みと薫りが生まれます。辛みが気化しやすいのも、水わさびと同じ。
できるだけ食べる直前にすり下ろすのが理想です。

若葉も食用になり、お浸しなどで食べることができます。

栽培方法

ホースラディッシュは簡単に育てることができます。

苗作り方

根の切れ端からも芽を出すため、根を輪切りにして水を含んだスポンジの上に乗せておくだけでも苗になります。

土について

根が深いため、土壌は深く掘り起こし、柔らかくしておきましょう。土壌が硬いとねじ曲がったホースラディッシュに育ちます。
家庭菜園なら、野菜用の土をジュートの袋などに入れ替えて、立てて育てると手軽です。

育てるポイント

3~4月に苗を植えれば、あとは適度に水やりすれば育ちます。

きちんと育てたい場合は、植え付けから収穫まで月に1回ほど追肥を行い、軽く土を寄せておきましょう。

5月ごろの若葉は、適度に収穫して葉ワサビとして美味しく頂けます。

収穫

11月ごろが収穫のシーズンで、葉が黄色く色づきだしたら掘り起こしましょう。

株から20cmくらいの雑草を刈り込み、株の周囲をゆっくり堀ってから掘りあげます。畑で栽培する場合は、根を残さないように慎重に掘り起こします。

害虫対策

アブラナ科のため、モンシロチョウが好んで食べます。

苗のころにモンシロチョウの幼虫に食べられると丸裸にされるので、早め早めに駆除しましょう。さすがのホースラディッシュでも、苗の状態で葉を根こそぎ食べられると枯れてしまいます。

苗のうちは虫よけネットをかけると、モンシロチョウの被害を防げます。

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効果・効能

辛み成分「シニグリン」

ホースラディッシュは水わさびの1.5倍の辛みがあると言われています。風味は水わさびと若干異なり、辛味大根を思わせるところもありますが、主成分は同じです。
辛み成分はシニグリンという成分が変化して発生します。

ホースラディッシュをすり下ろすとシニグリンが酸素と触れ合い、グルコースと硫酸水素カリウムが遊離します。

その課程でアリルイソチオシアネートという成分が発生し、これが辛みの元になります。

アリルイソチオシアネートは気化しやすく、辛みが抜けやすいのが特徴です。加熱にも弱いため、生食することで効率よく摂取できます。

有効成分「アリルイソチアシアネート」

アリルイソチアシアネートには、様々な効能があることが知られています。

解毒作用、食欲増進作用があり、高い抗菌作用があります。危険なO-157の増殖すら抑えるほど強力な力を持ち、カビやサルモネラ菌の増殖も防ぎます。

ホースラディッシュを混ぜたわさびチューブは風味こそ本わさびに敵いませんが、抗菌効果は期待できそうです。

抗がん作用があるという説もあり、がん予防が期待できます。血栓を作りにくくする作用もあり、血栓予防にも効果があると言われています。

有効成分「わさびスルフィニル」

ホースラディッシュには他にも「わさびスルフィニル」という有効成分が含まれています。

含有量はわずかですが、生活習慣病予防やアンチエイジングなどに優れた効果があることが突き止められました。

野菜としても優秀で、余計なナトリウムを体外に出す作用があるカリウムが豊富。塩分過多な方は、少しづつ食べる習慣を付けると良いでしょう。

カルシウム、リン、マグネシウム、葉酸、ビタミンCなども豊富に含みます。

利用方法と注意

意外にも糖質多めです

ホースラディッシュは意外と多くの炭水化物を含みます。(可食部100gあたり17.7g)

炭水化物を控えるダイエットをされる方は、過剰摂取は控えましょう。

カリウムが多いため、腎臓病などでカリウム制限がある方は、必ず医師に相談して下さい。

食し方

ホースラディッシュのすり下ろし方は、水わさびと同じです。

辛味を味わうなら、冷蔵庫などでしっかり冷やしてからすり下ろしましょう。常温だと辛みが弱まる性質があります。

鮫皮など細かい目のおろし金で、円を描くように軽くすり下ろします。食べる直前にすり下ろしましょう。

北海道では、すり下ろしたホースラディッシュに醤油をかけて食べたり、刻んだホースラディッシュを醤油漬けにして食べることもあります。

エピソード

日本では

日本に導入されたのは明治時代で、北海道を中心に浸透しました。

そのため北海道にはホースラディッシュを食べる習慣が根付き、ジンギスカン鍋の付け合わせや、おつまみなどで日常的に食します。

アメリカで多く栽培されている

現在もっとも多く栽培しているのはアメリカのイリノイ州です。世界の80%のホースラディッシュを栽培して、加工品の形で各地に輸出されます。

アメリカでは肉食文化が盛んですが、ホースラディッシュは牛肉の消化を助け、抗菌し、食欲を沸かせる薬味として重宝されています。

最近ではアメリカで日本の水わさびをステーキの薬味にするブームが沸きましたが、もともと安価なワサビチューブの原料はホースラディッシュが主原料です。

加工品として使われることが多い

ホースラディッシュは生のまま出回ることは少なく、多くの地域では粉状の辛子やチューブ辛子など、加工品として流通しています。

水わさび100%のワサビチューブは高価ですが、ホースラディッシュは安価なので、混ぜて販売しています。

 

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