自家製ガラムマサラの作り方♪使い方や効能

カレーの風味付けなどに使うガラムマサラは、様々なスパイスをブレンドした調味料。
スーパーの調味料コーナーでも大抵は手に入ります。

ガラムマサラはインド料理に欠かせないスパイスで、各家庭ごとにブレンドが異なります。
そのため、ある程度の共通点はありますが、詳細は作り手やメーカーにより異なります。

市販のガラムマサラもいいですが、自分で香り確かめながら作ればそれぞれのスパイスの味と特徴もわかるようになります。

是非一度チャレンジしてみましょう。材料さえあれば簡単に作れますよ♪

これを使えば手軽にスパイシーなインド風料理に早変わり!

ガラムマサラとは

 

ガラムマサラは、一般的に「シナモン」「クローブ」「ナツメグ」の3種類をベースにした調味料(ミックススパイス)です。
カルダモン、コショウ、クミン、ベイリーフなどを加えることも。
日本で販売されるガラムマサラはペッパーが配合されているものが多く、辛みが強いのが特徴です。料理に少し加えるだけで、味に深みと辛さが加わります。
インドでは風味付けに使われるため、辛みよりも薫りを重視する傾向があります。

とはいえ特にこれといった決まりがあるわけではなく、インドでも各家庭で使うスパイスの種類や配合は違います。また肉料理・魚料理で配合を変えたりもします。

多くて10種類ほど、少なくても3種類のスパイスを使うのが一般的です。

煮込み料理や焼料理などにも使われ、私のお気に入りは揚げ立ての唐揚げにさっと一振りして食べるが好きです(^^)

ガラムマサラの作り方

 

ガラムマサラは市販品もありますが、材料さえあれば簡単に手作りもできます。
作り方は材料をすべてホール(パウダーなどでもOK)のままフライパンに入れ、空炒りします。良い薫りが出てきたらブレンダーや専用のすり鉢に入れて砕き、粉にすれば完成です。
出来立てのガラムマサラは非常に良い薫りが漂い、風味付けに重宝します。

料理を作るたびに手作りするのが理想ですが、密封した瓶に入れると1ヶ月~3ヶ月は保管できると言われています。
しかしスパイスは粉にすると薫りがどんどん抜けるため、できるだけ早めに使い切りましょう。

以下は我が家で作るガラムマサラの作り方です♪

材料

(a)

(b)

手順

Aをフライパンで香りが立つまで弱火でいる

Bを加えてさっといる(焦がさないように)

手でちぎったローリエを加えてミルサーで粉砕

完成♪冷蔵庫で3~4か月保存可能♪

補足

粉状のものは焦げ付きやすいので後から加えるようにしてください。

効果・効能

ここでは一般的なガラムマサラの基本になる、3種類のスパイスの効能を紹介します。

シナモン

成分 シンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど
効能 防腐、抗菌作用、血流改善、ダイエット効果、体を温める、糖尿病予防、胃腸を丈夫にするなど

クローブ

成分 オイゲノール、カリオレフィン、メチルサリシレイト、ピネン、ケトン、バリニンなど
効能 殺菌、胃を健康にする、痛みの軽減、口臭予防、防腐作用、吐き気止め、消化促進など

ナツメグ

成分 ピネン、ミリスチシン、オイゲノールなど
効能 胃を健康にする、腸内環境の改善、精神安定、発汗、抗炎症作用など

 

多くのスパイスに防腐効果、殺菌作用、胃腸を元気にする効果があることが分かります。
ガラムマサラはインドの過酷な環境を乗り越える、生活の知恵が詰まったミックススパイスです。

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使い方と注意点

ガラムマサラは薫り付けに使うスパイスです。そのため、使い方には工夫が必要です。
カレーなど煮込み料理に入れる際は、火を止める直前に入れましょう。
短時間は加熱しないと料理の味と調和しないので、蓋などをして、しばらく蒸らすと良いとされています。
炒め物の場合は、最後に加えると良いでしょう。

カレーに慣れた日本人にも馴染みやすいスパイスです。炒め物やチャーハンに少しふりかけるだけで、カレー粉とは異なる風味が楽しめます。
カレー味を求めるなら、ベースのガラムマサラにクミン、カルダモン、ウコンなどを加えると良いでしょう。辛みが必要ならチリペッパーを加えます。

ガラムマサラを使ったレシピ

レシピは様々ですが、夏に美味しいゴーヤを使ったチャンプルをご紹介します。

「ゴーヤとたまごのスパイシーチャンプル」

  • ゴーヤ 1/2本
  • 豚肉 100gほど(ツナ缶、スパムでも)
  • 卵 2個
  • 料理酒 小さじ1
  • 塩 少々
  • しょうゆ 小さじ1
  • ガラムマサラ小さじ1/2ほど

ゴーヤは半分に切り、ワタを取り除いて薄く切り、水にさらします。
苦みが苦手なら、多めの熱湯で少し茹でてアク抜きします。流水で洗い、冷ましておきましょう。

フライパンにサラダ油(分量外)を入れ、豚肉を炒めます。ある程度火が通ったら料理酒を加えます。

ゴーヤを加え、塩とガラムマサラを加えてサっと炒めます。
最後に溶き卵を作り、加えて半熟になるまで炒めます。最後に醤油を鍋肌から加えて馴染ませます。

いつものチャンプルがスパイシーな風味になり、クセになる味わいが楽しめます。

エピソード

インドのお袋の味

インドの家庭料理には欠かせないスパイスで、意味は「熱いスパイス」。
日本では、意味が転じて「辛いスパイス」と伝わっていますが、本来のガラムマサラは薫り付けが重視されています。
「熱いスパイス」と呼ばれるのは、作る課程で火に炒ることからと言われています。

インドでは「おふくろの味」で、現在でも手作りする家庭が多いそうです。
インドはスパイスを巧みに使う料理が豊富ですが、これはインドの過酷な気候を乗り切るための工夫です。

スパイスをたくさん使う理由

インドは非常に広い国で、北はヒマラヤ山脈が連なる寒冷地帯、南はジャングルが生い茂る熱帯です。
多くの地域は気温が高く、湿度も高いのが特徴。
そのため食品が腐敗しやすく、汗が十分に蒸散できず、放置しておくと病気になりやすい環境です。
古代から気候に悩まされていたインドではアーユルヴェーダなどの伝統医療が発達し、様々なスパイスでバランスを取る手法が用いられてきました。
(伝統医学では、食事は病気予防の根幹とされています)

スパイスの発汗作用で、体内に溜まる余分な毒素を排出します。血流も改善するため、寒さに震える体に活力を与え、停滞した血流を復活させます。
ガラムマサラの風味は食欲増進を促す作用もあり、暑苦しい気候でも美味しく食べることができます。
そのため、多くの暑い地域や寒い地域には、極度な辛みや様々なスパイスを用いる料理が発達しました。

極端な味付けをする地域は、気候も極端な傾向があります。
辛いで有名な四川料理のふるさと四川省は、盆地のため高温多湿な地域です。
唐辛子と花山椒をたくさん使うことで発汗を促し、体内に溜まりがちな毒素を排出します。
ここ数年で有名になったブータンは、唐辛子を野菜のように大量に食べる習慣があります。唐辛子の血流改善効果で、過酷な気候を乗り切ります。
インドも唐辛子は使いますが、自国で豊富に多種多様のスパイスを栽培できるので、多くのスパイスを使う料理が普及したと考えられます。

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