オレガノの効能とは!使い方簡単、オイルの作り方♪育て方

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ピザソースなど、イタリア料理には欠かせないオレガノは代表的なハーブの一つ。

オレガノを入れただけで、ただのトマトソースが一気にイタリアンになる、魔法のハーブです。

乾燥したものはスーパーなどでも簡単に手に入ります。百貨店なら、生の状態のオレガノが販売されていることも。

どのような植物か、さっそく見てみましょう。

特徴

oregano

オレガノはシソ科ハナハッカ属の多年草です。

和名はハナハッカ(花薄荷)といい、ピンクや赤紫のかわいい花を咲かせます。

地中海沿岸が原産で、北米の北東部にも自生しています。高さは最大90cmほどの、比較的背の高い植物です。夏~秋に花を咲かせます。

乾燥した環境を好み、湿った場所は大の苦手。栽培するときは乾燥気味に育てましょう。

種類

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※ケントビューティー↑

ハナハッカ属にはオレガノの他にも、マジョラムが有名です。

親戚のような関係のため、オレガノをワイルドマジョラムと呼ぶことも

食用、鑑賞用、雑種など様々な品種があります。

ヘレンハウゼン、ロタンダフォーリアなど様々な品種がありますが、鑑賞用で有名なのはオレガノ・ケントビューティーです。

ケントビューティーは花オレガノ類という、ハーブのオレガノの親戚に当たる植物です。
こちらは鑑賞用で、ハーブとして使用することはありません。

長い茎にピンクや黄緑色の花をずらりと咲かせる、優美な植物です。

しかし日本での栽培はかなり難しく、ハーブだと思っていい加減に育てると大変なことになりかねません。

効果・効能

オレガノには、カノバクロールという化合物が含まれています。

ウイルスを覆う堅い殻、ウイルスカプシドを分解し、攻撃する働きがあります。

駆逐が難しいノロウイルスにも効果があると考えられ、実用化が進められています。

安全性が高いため、漂白剤が使いにくい場所でも手軽に使うことが期待できます。

カノバクロールには強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、若々しい体作りに役立つと言われています。

他にもチロール、パラメシン、テルピネンなどが含まれています。

殺菌、解毒、沈痛、消炎作用などに効果があると言われ、消化器官の活性化による食欲増進効果もあります。

喉の炎症、口内炎、頭痛や腹痛、月経痛、消化不良などを軽減すると言われています。

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利用方法と注意

妊婦さんは注意

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子宮を刺激する作用があるため、妊婦さんは過剰摂取しないようにしましょう。

イタリア料理をすべて止めるほど気にすることはないと思いますが(そうでなければ、イタリア人はとっくに滅びています)精油など、濃縮したものの使用は控えましょう。

オレガノオイルの作り方

料理に欠かせない、オレガノオイルは簡単に作ることができます。

作り方は、新鮮なオリーブオイルと乾燥ハーブ(または生のハーブ)を混ぜるだけ。

清潔な瓶にオレガノを入れ、オレガノが浮かないように静かにオイルを流します。5日ほどで完成します。

できるだけ短期間に使いきりましょう。

育て方

オレガノ・ケントビューティーは5月と9月上旬ごろに植え替えます。

株分けや挿し木で殖え、挿し木は9月のみ行います。

6~7月に花を咲かせます。しかし、とにかくオレガノ・ケントビューティーは湿度と高温が苦手。梅雨がない北海道を除き、管理はかなり難しくなります。

直接雨が当たらない場所に植えると、比較的安心です。

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。

秋植えのオレガノケントビューティーには、3~5月ごろに液肥を適時与えます。あまり多く与えると枯れるので、少な目に与えるのがコツです。

逆に、冬の寒さは比較的強く、根はマイナス10℃くらいまでは生存します。茎葉は寒さで枯れますが、春になると芽を出します。

うまく育てないと、赤い花が緑色になることも。ハーブとは思えないほど生育が難しい植物です。

エピソード

オレガノは地中海原産のため、古代から使用されていた記録が残っています。
古代ギリシャでは弔いのハーブと言われ、故人を慰めるために墓所に植えられていました。
化粧品や香水、薬としても活用されていたと言われています。
古代エジプトでは、ミイラに使う香料の一つとして活用されていました。
古代には、死者に関わりの深い植物と考えられていたようです。

古代ローマ時代に編纂されたレシピ本「アピレウスの料理書」には、トマトソースの風味付けにオレガノが良いと書かれています。
アピレウスは古代ローマのグルメ家兼料理人で、(当時回れる範囲の)世界中を渡り歩き、地方の美味しい食材を堪能し記録していました。
アピレウスは美食家の代名詞と認識され、アピレウスの料理書が編纂されました。ただし編纂には、アピレウスは直接関わっているという記述はないそうです。
イタリア料理には欠かせないハーブで、特にピザソースを作る際には必ず必要です。

日本には江戸時代の末期に伝来しました。当時は鑑賞用だったと言われています。

花言葉は「輝き」「財産」「自然の恵み」「あなたの苦痛を除きます」。

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