黄金色が美しいマリーゴールド(キンセンカ)は、育てやすく花壇などでもお馴染みの花です。
何か月も咲き続け、その花びらはマリーゴールドティーとして飲むこともできます。
愛でて良し、飲んで良しの万能植物、マリーゴールドはどんな植物でしょうか。
特徴
マリーゴールドはキク科の植物で、カレンデュラという別名もあります。
和名はキンセンカ。丈夫で長い間花を咲かせるため、花壇などでよく見かける花です。
キク科らしく花びらが多い、豪華な花を咲かせます。
効果・効能
マリーゴールドや薬草としても優れた効果があり、様々な効能があります。
解毒作用が強く、風邪など体の具合が良くない時に飲むと早い回復が期待できます。
血流を改善し、ホルモンのような働きをするため、更年期障害やPMSなど女性特有の症状を軽減します。
むくみにも効果があり、利尿作用とリンパを流す効果で、むくみを改善する効果があるとされています。
口臭予防効果もあり、胆汁を作る原料になるため肝臓を元気にする効果も期待できます。
濃く煮出したマリーゴールドティーや精油を皮膚に塗ると、肌荒れや虫さされなどの肌トラブルを改善します。
昔は鎮痛剤としても使われていたという記録もあり、強い消炎作用があります。
精油は刺激が強すぎるので、そのまま使ってはいけません。必ずキャリアオイルで希釈して使いましょう。
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利用方法と注意点
ハーブティー
マリーゴールドティーは、マリーゴールドの花びらを乾燥させたものです。
1杯につき1.5gほどを使います。熱湯を注ぎ、3分ほど待てば完成です。
味に特徴がないので、お好みのハーブとともに飲むと良いでしょう。
夜に寝る前、パソコン作業などで目が疲れた時、PMSや更年期などで辛い時などに飲むと、効果が実感しやすいかもしれません。
たっぷり作って茶葉を入れたまま一晩置き、翌日の朝にうがい薬として使うこともできます。
冷めたら冷蔵庫に入れ、12時間以内に消費しましょう。
妊婦さんは念のため、使用を控えましょう。
シャンプー
マリーゴールドは、シャンプーやリンスの原料としても有効です。
頭皮へ収れん作用(引き締め効果)があるとされ、頭皮を元気にしてくれます。髪をサラサラにする効果も期待できます。
リンスは髪質を改善するとされ、西洋では金髪をより美しくするものとしてマリーゴールドの抽出液をリンスとして使われていました。
いつも使うシャンプーやリンスに、抽出液を少し足すのも良いかもしれません。
育て方
育て方は簡単で、9~10月に種まき、または10月~翌3月まで苗を植え付けます。開花時期は2~5月で、長い間花を咲かせます。
花が咲き終わったら、すぐに摘み取りましょう。
春に種まきをする種類のマリーゴールドはマンジュギク属で、豪華な花を咲かせますが薫りがあまり良くないのが特徴です。こちらは園芸品種として楽しみます。
花びらはマリーゴールドティーとして楽しめます。
花の色と同じ、ゴールド色の水色のハーブティーで、クセのない味わいです。味が弱いので、他のハーブや紅茶とブレンドすると良いでしょう。
精油は溶剤抽出法で作られ、強い薫りが楽しめます。火傷や湿疹、じんましんなど、肌のトラブルを改善すると言われています。
エピソード
マリーゴールドの故郷は地中海。
乾燥した厳しい気候で生まれ、園芸植物として、薬草として、今では世界中の各地で栽培されています。
古代エジプトでは若返りの薬草として利用され、ギリシャでは食用花として食卓を華やかに飾りました。
日本には江戸時代前期に輸入されたと言われ、園芸品種として育てられていました。
マリーゴールドという名前は、「聖母マリアの黄金」という意味があります。聖母マリアを祝う日は年に何度かありますが、開花時期の長いマリーゴールドはいつでも咲いています。
いつでも聖母を祝う花として、この名前が付けられました。
花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」など。なかなか物騒な花言葉なので、人にプレゼントする時には気を付けましょう。
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