意外と知らない柿の葉の実力。柿の葉茶の作り方と効果・効能

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柿といえば秋の味覚で代表的な果物ですが、柿の葉も様々な効能があります。

柿の葉で一口大の鯖寿司を巻いた「柿の葉寿司」や「柿の葉茶」など、様々な使い方があります。

一部地域を除いて知名度は決して高くありませんが、柿の葉は想像以上の効果があります。

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柿の特徴

原産地

ツツジ目カキノキ科カキノキ属の落葉樹です。
日本ではお馴染みの果樹で、東アジア特有の植物です。原産地は中国の長江流域で、現在も自生しています。

学名でも「カキ」と呼び、欧米ではオリエンタルな果樹として好まれ栽培されています。イタリアの寒冷な山地でも、周囲の景色に馴染んだ姿が見られます。

柿の葉について

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主に実を食べますが、葉にはタンニンを多く含み、様々な効能が期待できます。
ツツジの仲間なので柿の葉は紡錘形で、手のひらサイズほどの大きさです。春に芽吹く若葉は、天ぷらにして楽しむこともできます。

柿の木はあまり手間をかけなくても育ちます。庭木で人気ですが、成長すると実をたくさん付けるので管理は大変です。

実を付けるまで時間がかかりますが、葉の採取が目的なら、植え付けた年から採取できます。

野鳥に与える目的がなければ、ある程度実が熟したら枝ごと落としてしまいましょう。

エピソード

柿の葉の歴史

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現在も伝わる柿の葉茶は、昔から健康茶として民間療法として伝わっています。

紀元前2700年ごろに活躍したとされる古代中国の医学神、神農が柿の葉を食べたという記録が残っています。

紀元前1世紀ごろの漢の時代に編纂された「神農本草経」にも記載があり、当時から一般的に浸透していたと考えられます。

柿の葉の防腐作用

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柿の葉に含まれるタンニンには防腐作用があります。
奈良の山地で暮らす人々にとって、柿は身近にあるものでした。貴重な塩や魚が手にはいると、それを押し寿司にし、柿の葉で包んで重石を置いて保存しました。

ラップが存在しない時代、柿の葉は米などを包むのに最適な素材でした。柿の葉の香りが寿司に移り、風味を上げる効果もあります。
当時は保存食で、祭りのご馳走として振る舞われていました。

柿の葉寿司

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現在は関西、関東の一部の百貨店などで購入することができます。一口大のサイズで手軽に食べられ、お洒落で日持ちもするので、ご進物にも喜ばれます。

かつては塩を利かせて長期保存していましたが、最近は減塩嗜好で保存期間が短くなりました。

柿の葉寿司の賞味期限はおおむね3日ほど。一晩寝かせた翌日が、最も美味しいと言われています。
鯖だけでなく、鯛やサーモンなど様々な具が選べます。

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柿の葉の効果・効能

注目のプロビタミンC

ビタミンCが豊富で、緑茶の20倍もあります。

柿の葉に含まれるビタミンCは、プロビタミンCというもの。体内でビタミンCに変化し、しかも熱に強いという性質があります。

ビタミンCは生の野菜や果物にたっぷり含まれます。しかし加熱すると壊れやすい欠点があります。生の野菜や果物は、食べ過ぎると体が冷えてしまいます。

柿の葉茶なら体を冷やす心配なく、効率的にビタミンCを摂取できます。天災などで野菜が高騰している時など、非常時のビタミンC補給にも役立ちます。

ビタミンCは優れた抗酸化作用があります。体内を酸化(老化)させる活性酸素を取り除く効果があります。
活性酸素は体を老けさせるだけでなく、癌など様々な病気を引き起こします。柿の葉茶は癌の発生予防にも効果があると言われています。

他にはビタミンK,ビタミンB群、カリウムなどを豊富に含みます。骨を丈夫にし、代謝を上げ、余分な塩分を排出する効果が期待できます。

カキタンニン

柿に多く含まれるカキタンニンは、葉にも豊富に含まれます。渋柿の渋みの元で、血圧を正常に近づけ、毛細血管の機能を正す働きがあります。

ルチン

ルチンは血管を柔らかくして、動脈効果を防ぐ働きがあります。

これらの効能で、柿の葉茶には高血圧の改善効果があると言われています。

花粉症にも効果があると謡われ、最近はサプリメントも登場しました。

アレルギー症状の軽減

柿の葉茶の効能に「アレルギー症状の軽減」があると言われますが、これはアストラガリンという成分の作用です。

アストラガリンは炎症を起こすヒスタミンを抑制する働きがあります。この作用でアレルギーの諸症状、花粉症の緩和に役立つと言われています。

カテキンやプロビタミンCの抗酸化作用も、アレルギー反応を過剰にさせない効果があります。花粉症に苦しむ方はぜひ、花粉が飛び回る前から柿の葉茶を飲む習慣を付けてみましょう。

柿の葉茶の作り方

自宅に柿の木があるなら、柿の葉茶を作ることができます。柿の木はケムシ被害が多いので農薬を撒きたいと思う方も多いですが、当然ながら人体にも環境にもよくありませんので出来るだけ避けましょう。

アストラガリンが最も多く含むのは初夏の葉と言われています。5~6月ごろ、若葉が成長したころが柿の葉の収穫時。適度に葉を集めて天日干しにします。

カラカラに干からびたら、砕いて乾燥した場所に保管しましょう。できれば細かく刻んだほうが、より有効成分が抽出しやすくなります。

柿の葉は取りすぎると、実が鳴らなくなります。葉を採取する専用の木を選ぶか、採取しても少量に止めましょう。

柿の葉寿司のレシピ

柿の若葉は程良く成長した6月くらいに採取し、きれいに洗って冷凍保存します。6月以外の時期に作る際は、これを解凍して使います。

(用意するもの)

  • 柿の葉 30枚+10枚ほど
  • 寿司用の塩鯖 薄切り30枚
  • 米 4合
  • 昆布 15cmくらい
  • 寿司酢 70~90ccほど(好みで増減)

(手順)

  1. 塩鯖は酢の中に浸し、30分以上漬けます。
  2. ご飯は昆布を入れて炊き、寿司酢を混ぜて冷ましましょう。
  3. お米を30等分に分けて、俵型に握ります。塩鯖を乗せて1つづつ、柿の葉で包みます。(面倒なときは、柏餅のように包むだけでも)
  4. タッパーなどに隙間なく並べ、上に使わなかった柿の葉を乗せます。
  5. その上から均等に重石をかけ、半日以上経てば完成です。

副作用の心配はある?

タンニンは便秘を促進する作用があります。適量なら下痢を改善しますが、過剰摂取すると便秘が悪化します。
普段から便秘気味の方は、あまり多量に摂取しないようにしましょう。1日2杯ほどが適量と言われています。

カフェインは含まれていないので妊娠中でも飲めますが、妊娠中は便秘がちになります。飲んでも問題はないと言われますが、念のため医師に相談しましょう。

柿の葉風呂

柿の葉茶は、ティーパックに入れて風呂に入れると「柿の葉風呂」になります。

タンニンの収れん作用で肌が引き締まり、美容に効果的と言われています。

飲み切れない柿の葉茶は、お風呂に使いましょう。

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