マジョラムの育て方について

marjoram2

シソ科ハナハッカ属の多年草です。
原産地は地中海沿岸で、古代ギリシャの時代から薬用、食用などに用いられていました。

現在も人気のハーブで、アロマだけでなくハーブティー、料理、香水の原料などに使われます。

独特の可愛い姿で、観葉植物としても人気のハーブです。30cmほどの低い草で、赤みのある茎に小さな丸い葉が茂ってします。葉は薄い毛に覆われ、色は白と灰色が混じった緑色です。
多年草ですが、寒さに弱いため一年草として育てる地域も。

育て方

種まき

1年2回、春と秋に種まきを行えます。挿し木で増やすこともできるので、気に入った株を分けてもらって育てることもできます。
種まきのシーズンは3月下旬~4月上旬ごろと、9月下旬~10月上旬ごろ。挿し木は花が咲く手前の5~6月ごろと、9月ごろが最適です。

生育環境

日当たりが良く、乾燥した環境が最適な環境です。
水はけの良い、適度に乾燥したアルカリ性の土を好みます。地植えする際は事前に苦土石灰をまいてph調整しておきましょう。

ハーブなので生命力は強いですが、高温多湿や寒さに弱く、日本の気候で育てる際は、少し気配りが必要です。

小さな葉がたくさん付くので、すぐに密生してしまいます。収穫を兼ねて、こまめに密生した葉や枝を採取しましょう。
苗の段階で枝先を切ると、わき芽がたくさん出て生育を促進します。こんもりしたボリュームのある外見にもなります。

開花~収穫

5~6月ごろに白い花を咲かせます。花もハーブになりますが茎葉が堅くなるので、花を楽しむ目的がなければ、つぼみの時点で5cmほどカットしましょう。秋までずっと収穫できます。
花を咲かせた場合、7~8月に種が収穫できます。

寒さ対策

寒さに弱いので、霜が下りる寒冷地では地植えしている株を避難させないと枯れてしまいます。

11月ごろまでには株を掘り上げ、鉢に植え換えて軒下などに避難させます。冷えが強い時期は、温室や室内の日当たりの良い場所に置いても良いでしょう。春先の3月ごろに、再び地植えし直します。
面倒な時は一年草と割り切っても良いかもしれません。

イギリスで品種改良された「ポットマジョラム」は、比較的寒さに強いマジョラムです。これなら地植えのまま出もある程度は生き延びます。必ず霜除けは行いましょう。

株分け

株分けは初夏ごろが最適と言われています。
鉢植えのマジョラムはすぐに根詰まりを起こします。鉢から株を取り除き、根と枝を切り詰めましょう。ひと周り大きな鉢に植え換えたり、株分けして育てましょう。

肥料・水やり

元気に育っている場合は、追肥は必要ありません。少し元気がないときに、控えめに与えるほうがより丈夫に育ちます。
水のやりすぎは株を痛めるので、乾燥気味に管理します。
病害虫は特にありませんが、気候対策で手間が必要なハーブです。

関連記事:マジョラムの香りと効能について。アロマや精油などの使い方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です