ローズウッドの効能。精油の選び方、薫り成分のアロマ効果

甘い薫りが楽しめるローズウッドの精油は、アロマテラピーでも代表格の一つ。
紫檀(したん)、ブラジリアンローズウッドなどと呼ばれ、木材や家具、ギター、数珠などの原料になるローズウッドとは別の植物です。(マメ科ツルサイカチ属)
アロマで使われるローズウッドは、どのような植物でしょうか。

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特徴

クスノキ科アニバ属の樹木です。
南米のアマゾン川流域のジャングルに自生しています。一部はインドやパキスタンにも持ち込まれ、インド産、パキスタン産のローズウッドも流通しています。
ブラジルでは「ジャカランダ」という名で呼ばれています。

樹木の薫りに甘い薔薇やスパイスを思わせる独特の薫りが重宝され、乱獲が進んでしまいました。
そのため現在は数が少なく、貴重な樹木です。
現在では絶滅危惧種で、ワシントン条約の規制対象になっています。輸出するためには輸出国の政府が許可を出さなければ違法になります。

ワシントン条約といえばゾウやサイなどの希少動物のイメージがありますが、植物のリストも多く、そのほとんどは人間にとって価値があると見なされたものばかりです。
同名のローズウッド(紫檀)も乱獲のため、同条約で厳しく管理されています。

天然のローズウッドは減っていますが、ブラジルでは植樹などで回復を図っています。
精油などで出回っているローズウッドは、すべて植樹された木から精製されたものです。

効果・効能

リナロールという薫り成分が主成分で、88%ほど含まれています。
ほかにもαーテルピネオール、リモネン、ゲラニオールな、ネロールなど、多種多様な薫り成分が含まれています。
ゲラニオールやネロールは、薔薇の薫り成分の一つ。リモネンは、レモンのさわやかな薫りの主成分です。
そのため、フローラルな薫り、レモン系の爽やかさ、樹木のウッディさ、リナロールの甘さがブレンドされた、複雑で奥行きのある薫りです。

鎮痛作用があると言われ、心身の痛みを鎮める効果が期待できます。ストレスなどで弱った状態を改善する作用があると言われています。
脳に程良い刺激を与え、集中力を高める作用も期待できます。
気管支を広げる作用もあるとされ、うつ病を改善すると言われることも。通常の治療にローズウッドを加えると良いかもしれません。
瞑想する際に、ローズウッドの精油を使うこともあります。

肌にも良いと言われ、炎症を鎮めてニキビなどの治りを早める作用が期待できます。保湿、ハリを与え、しわやたるみを押さえる効果もあります。
妊娠線を防ぐ効果もあると言われ、妊娠線クリームの代わりに使われることも。

抗菌作用、防腐作用もあり、ローズウッドで作られた日用品は長持ちします。アンティークの品もあり、長い間大事に使える逸品です。

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利用方法と注意

ローズウッドは希少植物のため、偽物も多く出回っています。
必ず製造元、原産国、製造法を確認し、信頼できる店やメーカーのものを購入しましょう。
成分を化学合成したものが多く出回っているため、注意が必要です。

妊娠線予防のために使う際は、ホホバオイルなどで希釈してから目立たない場所に少量付けてみましょう。
妊娠中は肌が過敏になることがあり、パッチテストを行わないと被れることがあります。できれば医師に相談して、使用を決めたほうが無難です。

エピソード

ブラジルなどに広がるアマゾンのジャングルには、多種多様の動植物がいます。
ローズウッドも、ジャングルの中でひっそり育つ樹木でした。

しかし1900年ごろ、ローズウッドの精油の需要が急増しました。香水メーカー、シャネルの5番にもローズウッドが採用された時期もあり、ローズウッドは一種のステイタスになります。
独特の薫りと希少性に魅了される人が増え、次々にローズウッドの木は伐採されてしまいました。
当時はまだ自然保護という概念が薄く、瞬く間に伐採され尽くしたと考えられます。

アマゾンの植物は非常に強く、危険な植物も多く生息します。そのためかアマゾン流域では植樹という概念がなく、焼き畑農法で潰していく傾向があります。
現在も毎年、四国と九州ほどの面積のジャングルが焼き畑で失われていると言われています。アマゾンのジャングルはCO2吸収に必要なこともあり、国際的な課題になっています。
現在は日本の協力でGPSなどで監視するなど、様々な取り締まりがされています。しかし現在ブラジルは未曾有の大不況のため、ローズウッドの受難はまだ続きそうです。
ブラジル政府は、ローズウッドを伐採した数だけ、新たなローズウッドの苗木を植えることを義務付けています。

初めてローズウッドの商業輸出が始まったのは、南米のフランス領ギアナからです。
ギアナの首都カイエンヌから輸出されたため、精油は「カイエンヌ油」と呼ばれていました。
原木は重厚で堅く、とても良い薫りがします。そのためフランスでは大変人気がありました。当時は精油だけでなく、家具や日用品の材料にも使われていました。
しかし乱獲が祟り、ギアナのローズウッドは1920年ごろには刈り尽くされてしまいました。

やがて、ブラジルからの輸出も始まります。ギアナ産のローズウッドとは精油の成分が異なるため、当初はあまり人気がなかったようです。
しかしギアナ産のローズウッドが作られなくなると、ブラジル産の精油も徐々に浸透します。

ローズウッドは、リナロールという香料の採取には欠かせない樹木でした。しかし1960年代にリナロールの科学合成技術が確立し、需要は一気に衰退しました。
現在はアロマテラピーや高級な香水の原料として、生産は続いています。

しかし、そんな貴重な樹木の精油が何故こんなに浸透しているのでしょうか。
本来、ローズウッドの精油は幹を粉砕して抽出します。世の中に出回るローズウッドの多くは葉から抽出したものや、ホーリーフという近縁種の精油です。科学合成されたものも多く出回っています。
ローズウッドの精油を購入する際は、原料や製造元をよく確認しましょう。

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