オールスパイスの効能と特徴。使い方や代用品など

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シナモンクローブナツメグの3種類を合わせたような万能スパイス、それがオールスパイスです。
名前だけ見ると何種類かの香辛料をブレンドしたものと思いがちですが、れっきとした単体の香辛料。日本でもスーパーなどで購入できます。
しかし使ったことがない方も多いのでは?オールスパイスの特徴と効能、使い方などをご紹介します。

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特徴

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フトモモ科オールスパイス属の常緑樹です。未熟な果実や葉を乾燥させたものを、香辛料として使います。
原産地は西インド諸島で、「ジャマイカペッパー」「ピメント」と呼ばれることも。和名では百味胡椒、三香子と呼びます。

ホールのオールスパイスは小さく濃い茶色で、胡椒によく似ています。
市販品はパウダー状のものが多いですが、ホールはピクルスなどの味付けに欠かせません。パウダー状の香辛料ならナツメグなどで代用できますが、ピクルスはオールスパイスを使ったほうが良いでしょう。

効果・効能

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薫りの主成分はオイゲノールで、クローブの主成分と同じです。
クローブ同様、優れた抗酸化作用があります。
体の老化(=酸化)を防ぎ、若々しい細胞を維持するのに役立ちます。ダメージを受けた細胞の修復、免疫力向上などの働きがあり、動脈硬化やガンを防ぐ効果が期待できます。
高い抗菌性があり、ある種の菌の増殖を防ぐ効果があります。
体内で糖を作るアミラーゼやグルコシアーゼの生成を阻害する働きがあり、糖尿病予防の効果もあるのではないかと考えられています。

栄養価にも優れ、ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3)、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。
特にカリウムが豊富で、100gあたり1300mgも含まれています。
しかし、香辛料として使う量はごくわずかで、一度に大量のオールスパイスを摂取するのは不可能です。栄養価よりもむしろ、薫り成分のオイゲノールの効果や効能が期待できます。

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利用方法と注意

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ホールのオールスパイスは、ピクルスの香辛料に欠かせません。
鶏など肉料理、煮込み、スープ、お菓子など、幅広いメニューに活用できます。
シナモン、ナツメグ、クローブの風味と薫りが合わさったようなスパイスなので、これらに合う料理なら大抵合います。
スパイスは時間が経つと風味が悪くなります。いくつもスパイスを買うと賞味期限が切れてしまいがち。オールスパイスを1つ買うだけで、様々なスパイスの代用になります。

ケイジャンチキンのレシピ

オールスパイスとチリペッパーで味を効かせた、スパイシーな焼き鳥です。

(材料)
  • 鶏もも肉 2枚
  • おろしにんにく 小さじ1
  • 塩 小さじ1
  • サラダ油 大さじ1
  • オールスパイス 小さじ1
  • ナツメグ 小さじ1/2
  • チリペッパー 小さじ1/3
  • パプリカパウダー 小さじ1
(作り方)

鶏もも肉は肉の厚い部分を開き、均一の厚さに均します。
おろしにんにくと塩をもみ込み、袋に入れます。
袋にスパイス類をすべて入れ、もみ込み冷蔵庫で冷やして馴染ませます。

オーブンを200℃くらいに加熱し、1時間以上寝かせた肉を焼きます。肉にはサラダ油をまぶし、クッキングシートを敷いた天版に載せて20分ほど焼きます。
さらに220℃に上げて5分ほど焼いて完成です。
付け合わせにタマネギやピーマン、セロリなどを焼いたものを合わせても美味しく頂けます。

栽培について

日本で園芸植物としてオールスパイスを栽培する方は少ないですが、わずかに種が通販されています。
日当たりと水はけの良い土を好みますが、真夏の直射日光は苦手。高温多湿を好む、典型的な熱帯植物です。
関東より南の地域なら露地栽培も可能ですが、50cmくらいに達するまでは室内で育てましょう。

種は30℃くらいの暖かい水に60分ほど漬けてから土に埋めます。
気温20℃、土の温度が18℃以上を保つと、30日ほどで発芽します。途中で温度が下がると90日ほどかかる場合も。
10cmほどに成長したら、肥料を与えましょう。

10℃以下になると成長が止まります。露地栽培の場合は防寒を施し、鉢植えなら室内に避難させましょう。
土の表面が深さ1cmほど乾燥したら、たっぷり水を与えます。肥料は生育期の5~10月には2ヶ月に一度ほど与えます。

乾燥するとカイガラムシやハダニに集られることも。霧吹きなどで葉水を行い、できるだけ予防しましょう。
カイガラムシは、古い歯ブラシなどで丁寧にこすって落とします。

エピソード

紀元前2世紀ごろから古代マヤ文明では用いられ、調味料や防腐剤に使用されていました。
古代マヤの王の遺体には、防腐効果を狙ったであろうオールスパイスが塗られていました。
現在でも現地ではオールスパイスの精油を神経痛やリウマチ治療に用いられることがあります。食増進作用もあり、食欲がない時に使用することも。

西洋に伝えたのはクリストファー・コロンブスという説と、スペインの探検家フランシスコ・フェルナンデスという説があります。
コロンブスはジャマイカで発見し、フェルナンデスは1570年代に、メキシコで発見しました。
コロンブスに同行したスペイン人医師ディエゴ・チャンカは、このスパイスを胡椒を意味する「ピメント」と呼びました。当時はまだ胡椒と区別がつかなったため、このように呼ばれていたと考えられています。
現在でもスペイン語でオールスパイスを「ジャマイカの胡椒(Piment de Jamaica)」と呼ぶのは、この名残と言われています。

ヨーロッパで普及し始めたのは17世紀初頭ごろ。
やがて北米にも伝わり、USAを代表するスパイスの一つになりました。
ケイジャンチキン(アメリカ南部に伝わる辛味の鶏料理)などの肉料理からピクルス、お菓子まで、様々な料理に利用されています。

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