レモンの栄養成分と効果効能!育て方と栽培方法、精油は?

サッパリした爽やかな薫りと、ラグビーボールのような形の黄色い実、レモンは日本でもお馴染みの柑橘類です。
紅茶にレモンの輪切りを浮かべたレモンティーは、長い間日本でも愛されてきました。
輸入品が多かったレモンですが、最近は瀬戸内を中心に国産レモンが増えています。

特徴

レモンは、ミカン科ミカン属の常緑低木です。
ラグビーボールのような形の実を付け、実は酸味料や香料など、様々に利用されています。
原産地はインド北部のヒマラヤ一帯。リスボン、ユーレカ、ジェノバなど様々な品種が栽培されています。
多くの品種にはトゲがあり、収穫時には気を付けないといけません。酸味の弱い品種ほどトゲが鋭く長い傾向があります。
ビアフランカなど、トゲのない品種もあります。

レモンは他のみかんと交配した種があり、多くの品種では香酸柑橘類(直接食べるには適しない、香りや酸味を楽しむ柑橘)として利用されています。
有名なところでは、オレンジとレモンを交配したマイヤーレモンやサイパンレモンなどがあります。

ヒマラヤ原産のレモンですが、寒さに弱いのが特徴。そのため日本での栽培は難しいと考えられていました。アメリカなどから大量に輸入されるため、採算が合わないという問題もありました。
広島など、瀬戸内の温暖で晴れた日が多い地域で栽培されているのは、冬の寒さを乗り切ることができる環境のためです。
海外から輸入されるレモンには、ポストハーベストという収穫後に吹き付けた農薬が多いのが特徴です。ウリミバエなどの恐ろしい寄生虫を駆除し、長期保管するためには必要な処置ですが、人体にも有害と考えられています。
そのため国産レモンへの需要が増え、順調に売り上げを伸ばしています。今ではスーパーなどでも販売されるほど浸透しました。

レモン=アメリカ産というイメージが強いですが、世界での生産量は6%に過ぎません。中国、メキシコ、インドが主要産地で、この3国だけで50%を越えます。
日本に輸入されるレモンの97%は、アメリカとチリです。
加工したレモン汁は、シチリア産などの高級品も流通しています。

エピソード

レモンの原産地はヒマラヤ山麓で、原種はシトロンと呼ばれます。
中東では2世紀ごろに興ったササン朝ペルシャの時代から栽培され、中東でも盛んに栽培されていたようです。
古代から地中海沿岸での栽培が有名で、シチリア産は特に有名です。これはイスラム帝国に征服されたときにレモンの苗が持ち込まれたため。9世紀ごろから現在まで、シチリアレモンは一流ブランドとして珍重されています。

ヨーロッパに流入したレモンは暖かい地域しか育たないこともあり、貴族の間で高級果実として珍重されていました。
富の象徴として、レモン栽培に合わない地域でもリモナイアという温室でレモンを育て、収穫したものを客人にふるまっていたそうです。

レモンティーはフランスが元祖ですが、これは紅茶もレモンもフランスでは高級品とされていたため。
フランスは硬水で、軟水の国イギリスのように紅茶の抽出には向きません。そのため硬水で美味しく淹れるコーヒーが普及し、紅茶は強い香料を添加し、薫りを楽しむ方向に進化しました。
高級品に高級品を合わせたレモンティーは、フランスらしい逸品と言えます。

大航海時代、乗組員の壊血病は大きな問題でした。ビタミンC不足から起こる病気ですが、レモンやレモンジュースに壊血病を予防する効果が発見されました。
レモンはジェームズ・クックが初めて採用し、3年もの長い航海で乗組員の壊血病ゼロを達成、レモンの効果が証明されました。(この功績はレモンだけでなく、ザワークラウトなど、他のビタミンCが多い保存食も含まれています。
この後イギリス海軍はレモンやレモンジュースなどを船員に配ることを義務付け、壊血病の割合は大きく下がりました。

中国ではレモンの皮を乾かしたものを医薬品として用いています。クエンヒやレモンヒ(檸檬皮)という名前で、胃腸を整え、肺に溜まった痰を取り除くとされています。

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効果・効能

ビタミンCが豊富なことで有名な柑橘類です。
2007年までは食品のビタミンCの量を「レモン○個分」などという表現をしていました。
さすがに曖昧すぎるため、2008年に「レモン1個分に相当するビタミンC」という表現に改まりました。

ビタミンCは果実よりも皮に多く含まれます。国産レモンの皮を削り、サラダやお浸しにかけると効率よくビタミンCを摂取できます。
苦み成分は皮の白い部分に含まれているため、この部分は避けて削ると美味しく食べられます。

他には皮に含まれる薫り成分リモネンが有名です。
香料としてはもちろん、天然の溶剤としても利用されています。
「オレンジオイル配合」という洗浄剤が販売されていますが、これはリモネンの油汚れを落とす効果を狙ったもの。
天然由来とは思えないほど汚れ落ちが良いため、必ず手袋をつけて使いましょう。
殺菌、抗菌効果にも優れています。肉や魚を漬け込むときにレモンを入れることがありますが、これは薫り付けと殺菌を兼ねたものです。

レモンの精油は、リモネンとシトラールが主成分。
気分を高揚させ、リフレッシュする効果が期待できます。集中力を高め、冷静さを取り戻す働きがあるとされています。
勉強中、仕事中には特にお勧めです。

利用方法と注意

光毒作用があるため、基本的に肌に付けるのは避けたほうが良いでしょう。
食品なので、妊婦さんにも安心して利用できます。レモンの爽やかな薫りは、つわりを軽くする作用があります。上手に利用して乗り切りたいですね。

そのままでは酸っぱくて食べられないレモンですが、はちみつに漬けたはちみつレモン、砂糖と水で和えたレモネード、皮をリキュールに漬けたリモンチェッロなど、様々な食べ方があります。
モロッコ伝統の「塩レモン」は、刻んだレモンと、レモンの重量の10~20%の塩を交互に敷き、10日ほど常温で寝かせると簡単に出来ます。1日1回は必ず瓶を振ってかき混ぜましょう。
新しい調味料として、日本でも浸透しつつあります。

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