アーティチョークの効能と栄養★味と食べ方、栽培方法まで

日本ではあまり馴染みのないアーティチョークですが、チョウセンアザミというトゲだらけの植物ならご存じの方は多いでしょう。
イタリアのナポリ料理では欠かせない存在で、春を告げる野菜として重宝されています。最近は日本でも瓶詰めが売られることが増え、徐々に浸透しつつあります。

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特徴

アーティチョークは、キク科チョウセンアザミ属の多年草植物です。高さは2メートルに達し、可食部のツボミの大きさは15センチになることもあります。
日本の早春にフキノトウタラの芽を食べるように、ナポリでは春にアーティチョークをたっぷり食べる習慣があります。

アーティチョークはアザミの仲間なので、トゲだらけの姿をしています。(トゲのない品種もありますが、ややアクが強めです)
栽培は容易ですがトゲが危険なので、道路の近くや人が多い場所で育てるのは極力控えましょう。
収穫時にも、トゲに刺さらないように気を付けます。

3月ごろに種を蒔くか、9月ごろに株分けして育てます。株分けのほうが早く収穫できます。
日当たりが良く、水はけの良い土を好みます。乾燥や寒さには比較的強いですが、冬場には根もとに腐葉土や敷きワラを敷いてあげましょう。

種で育てる場合は箱に蒔き、本葉が5枚くらいになったら定植します。遅すぎると根付かないため、早めに定植するのがコツです。
5月下旬から8月までが開花期です。アーティチョークは蕾の部分なので、花が咲く前に収穫しましょう。
かなり大きく成長するので、周囲のスペースは大きめに取ったほうが無難です。
一度植え付けると、移植はできません。

エピソード

アーティチョークは地中海沿岸などが原産です。古代ギリシャ・ローマ時代に野アザミを品種改良したものが、現在のアーティチョークだと言われています。
ヨーロッパで本格的に栽培が始まったのは15世紀で、イタリア南部のナポリから広がりました。さらに、16世紀にフィレンツェの富豪、カトリーヌ・ド・メディチがフランスに伝えたとされています。

アーティチョークは、媚薬やマフィアの資金源になっていた時代がありました。
19世紀にアメリカに移住したイタリア系アメリカ人により、アーティチョークの栽培が始まりました。
当時はイタリア系マフィアの資金源の一つで、NYでは一時的にアーティチョーク禁止令が発動されたほどです。
しかしアーティチョークの美味しさを忘れることはできなかったらしく、たった7日で取り下げられてしまいました。
禁酒法が比較的長い間続いたアメリカで、こんな短期間に解除されたのは驚異的です。アーティチョークは酒よりも中毒性が高いのかもしれません。

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効果・効能

疲労回復効果のあるカリウム、ミネラルが豊富です。
他には疲労回復効果のあるビタミンB1、新陳代謝を促すビタミンB2、動脈硬化を防ぐと言われるパテントン酸、脳神経の正常な働きに欠かせないナイアシンなど。

注目すべき栄養素は、シナリン。肝臓の機能を高め、胆汁の分泌を促進する効能があります。
胆汁の原料はコレステロール。多すぎるコレステロールは血管に付着し、動脈硬化の元凶になります。
シナリンは、多すぎるコレステロールを胆汁として排出することで、コレステロールを正常にする効果が期待できます。
動脈硬化や心筋梗塞を予防するため、欧米では人気があるのも頷けます。
肉食が多い欧米では、いかに多すぎるコレステロールやナトリウムを排出するかが問題です。カリウムやシナリンを多く含むアーティチョークは、これらの改善には最適なハーブと言えるでしょう。

でんぷん質も多いため、味は芋のようにホクホクしています。

利用方法と注意

アーティチョークは、つぼみを食べます。しかし、つぼみはウロコのような皮に覆われ、そのままでは食べられません。
タケノコのように下処理をする必要があります。

アーティチョークの下ごしらえ

  1. 軸の根本を切り、外側からウロコのような皮を剥く
  2. タケノコの可食部くらいの柔らかい葉が出たら皮むきを止め、つぼみの先端1/3ほどを切り落とす
  3. 軸とがくの固い部分を削り落とす
  4. レモン水に漬け、半分にカット
  5. 芯にフワフワした部分があるので、それを取り除く

以上で下ごしらえは完了です。このまま蒸すだけでもおいしく頂けます。
ナポリでは、そのまま炭で焼いて食べることもあります。

アーティチョークは、春を告げるタケノコのような旬の素材。あまり食べられる部分はありませんが、珍味としてぜひ食べてみたいハーブです。

ハーブティー

ハーブティーなら安価で薬効を一年中得ることができます。
「楽しむ」と言うには苦味が強すぎますが、「体にいいものを飲んだ!」という気分にさせてくれます。

アーティチョークのハーブティーは、ヨーロッパ式(スペイン式)とベトナム式に分かれます。
ヨーロッパ式は葉や茎など苦味の強い部位を使います。そのため大変苦いのが特徴。
ヨモギ茶の苦味をさらに深くして、爽やかさを足したような風味がします。まさに「良薬は口に苦し」を体現するような味ですが、飲んだ後は心身が軽くなります。
レモン汁を垂らすと、少しは飲みやすくなります。始めは茶葉をごく少量に留め、蒸らし時間も短めにしたほうが良いでしょう。

ベトナム式は、ベトナム中部高原ダラットの特産品です。つぼみや根など、苦味の少ない部位を使っています。そのため、ほのかに甘く飲みやすいのが特徴。
もともとダラットだけで飲まれていたようですが、今ではベトナム各地で販売され、安価なものは1箱100円以下。日常的に飲まれています。
中には茎を含んだものもあり、その場合は若干苦味があるようです。

どちらもティーカップ1杯つき小さじ1杯を準備し、5~10分ほど蒸らします。蒸らしすぎると苦味が強くなるので気を付けましょう。
酒の飲みすぎ、脂ものの食べ過ぎの改善に効果があると言われています。

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