スペアミントの効果・効能。育て方や精油、アロマなど使い方

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最も広く流通し、ガムやフリスクなどの味付けに使用されているのはスペアミントです。
ミントは何百種類もありますが、品種によっては刺激が強すぎて食用に向かないものもあります。
スペアミントは食用ミントの代表で、歴史も古く様々な用途で使用されています。

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特徴

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シソ科ハッカ属の多年草です。草丈30~60cmほどの、小柄な品種です。
スペアミントの葉は大きく薄く、柄は入りません。大きなギザギザがあり、どこか紫蘇の面影が残る品種です。
最近開発された新種ミントに比べると面白味に欠けるかもしれませんが、確かな薬効と美味しさがある実用性の高いミントです。
紀元前から使用されていた痕跡が残っているため、かなり古い品種だと推測されます。スペアミントは人類の歴史とともに歩んできました。

ペパーミントとの違い

ペパーミントとスペアミントの違いは味の違い、有効成分の違いによります。
ミントはペパーミント系とスペアミント系に分かれます。ペパーミントはメントールの含有量が多く、キリっとした清涼な味わいと辛みが楽しめます。直接食べるよりもポプリやアロマ、精油などに使用することが多い傾向があります。
スペアミント系はl-カルボンの含有量が多く、甘い薫りで、キリッとしたミント特有の薫りは穏やかです。
l-カルボンはキャラウェイにも含まれる成分です。キャラウェイも甘い薫りがありますが、スペアミントには爽やかさに加え、それに近い甘さが楽しめます。そのためガムや歯磨き粉の味付けや、生で食べることが多い品種です。
ミントの刺激が苦手、という方は、スペアミントを試してみると良いかもしれません。

効果・効能

独特の薫り成分はl-カルボン、リモネンが主成分です。
薫りは穏やかで生食向き、お菓子の飾り付けやハーブティー、サラダ、清涼飲料水などに向く品種です。

ほかのミントに比べ、深いリラックス作用があると言われています。寝る前にスペアミントのアロマを炊くと、心を落ち着かせてくれます。
頭をスッキリさせ、落ち着きを取り戻す効果が期待できます。心が空回りしているときには、是非使いたいハーブです。

他のミントと同じく、消化器の不調全般の改善効果も期待できます。胃の張りを鎮め、ガスを排出し、便秘を改善すると言われています。
鎮痛作用もあり、月経痛などを和らげる効果も期待できます。頭痛の改善に使われることもあります。
不定愁訴などで、体のどこかが痛い症状に苦しむ方は少なくありません。スペアミントはそれらの症状を和らげる効果が期待できます。

美容面でも優れた効果があり、皮脂バランスを整え、かゆみを鎮める効果があると言われています。
口臭予防や口内の殺菌、虫避けなどにも利用されます。

利用方法と注意

スペアミントは子宮を収縮し、分娩を促す作用があります。ミント類は妊娠中は使用を控えましょう
逆に、なかなか出産が進まない時にはお勧めです。入院出産用の鞄にスペアミントの精油を入れておくと、スムーズなお産を促すことが期待できます。

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栽培について

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ミント類全般に言えますが、栽培は細心の注意を払う必要があります。繁殖力がきわめて強く、植物界屈指の強さを見せます。
たとえプランターで育てていても、鉢底から地下茎を伸ばして地面に浸食することもあるほど。
特に地植えにすると、プラントテロと呼ばれるほど大増殖します。地下茎はすぐ切れる上に、1cmでも残っていれば再び増殖すると言われています。
アップルミントほどの威力はないと言われますが、いったん増殖したら手に負えなくなります。絶対に隔離して育てましょう。
園芸に詳しくない方は必ずプランターで育て、時々鉢底などを覗いて確認しましょう。

育て方

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育て方は種でも苗でも元気に育ちますが、種まきは周囲の地面に種がこぼれてしまうおそれがあります。
種まきは、できれば地面から離れた場所(できれば室内)で行いましょう。
水を好むため、水は切らさず与えましょう。肥料は多すぎると薫りが弱くなるため、少し少な目程度のほうが良い株に育ちます。

4月ごろに植え付けると、6~9月ごろに花を咲かせます。花が咲く直前のミントはクセが少なく、豊かな薫りを蓄えます。その頃に刈り込むと上質なミントが採取できます。
花が咲いて種がこぼれると危険なので、出来ればこの頃までに刈り込むと良いでしょう。

ちなみに、プランター栽培だと枯れることも少なくありません。比較的よくあるケースなので、(こんなに生命力の強いハーブを枯らしてしまった)と落胆しないほうが良いと思います。

エピソード

非常に古い歴史があり、聖書にも登場すると言われています。(聖書のミントはスペアミントの仲間、ナガバハッカと考えられています)

スペアミントが使用された最も古い記録は、紀元前400年ごろです。古代ローマではネズミなど害獣避け、消臭剤として使用されていました。
ペパーミントと同様、やがてスペアミントもイギリスに伝播します。イギリスの沼が多い気候に最適なミントは、大いに研究使用され生活に根付きました。
現在でもイギリスではハーブティーを飲み、胃を丈夫にし、呼吸器の機能改善などに使われています。中世では外服薬としても使われ、スペアミントと塩を混ぜて潰したものを傷口に塗って止血していました。

スペアミントが大々的に活用されるのは、アメリカに伝播してからです。アメリカがイギリスの植民地だった時代に伝播し、リグレー社というガムの会社がスペアミントガムを販売します。
当時はガムというお菓子がまだ珍しく、「口に入れても消えないお菓子」として注目されていました。もともとガムに味はなかったのですが、スペアミントの味を付けると大いに受け、人気商品になりました。
リグレー社はガム用に、スペアミントの大規模栽培を始めました。現在では五大湖周辺の西部や太平洋岸北部で栽培され、年間2000トンの精油が生成されています。
ガムにスペアミントという定番フレーバーは、この時代に確立しました。現在はガムだけでなく、フリスクなど眠気覚ましの飴にも添加されています。

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